明治6年の政変です。
1873年欧米歴訪から帰国した岩倉具視、大久保利通、木戸孝允たち使節団と留守を預かっていた西郷隆盛、板垣退助らが征韓をめぐり対立します。
朝鮮の開国と大陸への勢力拡大を画策する征韓派は西郷の訪朝を決定しますが、欧米列強との国力の差を痛感していた岩倉と大久保は内治優先を主張し反対します。
最終的に岩倉と大久保の政治力が勝り西郷の訪朝は中止となりました。敗れた征韓派は西郷、板垣、江藤新平、後藤象二郎、副島種臣が参議の職を辞し政府から去りました。
この事件を明治六年の政変と呼んでいます。