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人類誕生

今からおよそ400万年前に私たちが住む地球上に人類の祖先である猿人が誕生しました。エチオピアで発見されたラミダス猿人や南アフリカで誕生したアウストラロピテクスが最古の猿人で、二足歩行をし石や木を道具として使っていたと考えられています。

200万年前になると猿人よりも知能が発達した原人(北京原人、ジャワ原人)が現れます。さらに20万年前になると原人から進化した旧人が現れ、10万年前には現代人の祖先とされる新人(ホモサピエンス)がアフリカに出現し狩猟をしながら世界各地に広がっていきました。

日本にはいつから人類がいたか

当時の日本は大陸と地続きでしたが、地殻変動を繰り返していくうちに1万年ほど前に大陸から切り離されました。日本にいつから人類がいたかについては諸説ありますが、1931年兵庫県明石市で人の腰骨らしきものが発見されました。


大陸と地続きだったころの日本

明石原人と名づけられましたが、第二次世界大戦で焼失してしまいます。さらに1968年には沖縄県の湊川で1万8千年前の人骨が発見されたことから旧石器時代の日本にも人類がいたことが証明されました。

その後、日本各地で旧石器時代の遺跡や遺物が発掘されることになり、日本にはおよそ3万5千年前に人類がいたと考えられるようになります。その根拠となるものが石器です。酸性の強い火山灰によって人骨や装飾品は腐り土に戻ってしまいますが、石器だけはかけらが残っているのです。

火山灰によって構成された関東ローム層と呼ばれる赤土の中から石器が発見され、その年代がおよそ3万5千年前と判定されたことから日本列島に人類がいたと推測できます。大陸から移動してきたナウマンゾウやマンモス、オオツノジカなどの大型動物を追ってきた人類が日本列島に定着するようになります。

打製石器

これらの動物を狩るために用いたものが石器です。この時代の石器は打製石器と呼ばれ、石をうちかいて作ったシンプルものでしたが、しだいに先端の尖った石器やものを削ったり解体したりする石器も現れ、いろいろな石器を用途に合わせて使い分けていたようです。


石刃(せきじん)
石刃(せきじん)ブレイド ・・・木を削ったり、動物の皮をはぐために使用

握槌(にぎりつち)
握槌(にぎりつち) ハンドアックス・・・動物の骨や木を打ち砕くときに使用

石おの
石おの・・・木の伐採などに使用

尖頭器
尖頭器(せんとうき)ポイント・・・槍先につけた狩猟用の道具

細石器(さいせっき)
細石器(さいせっき) マイクロリス・・・槍先に溝や穴をほりそこに細石刃を埋め込んだもの。狩猟の道具として使用

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