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1860年物価高騰を抑制するための貿易統制法は?

1860年幕府は物価の高騰を抑えるため貿易を統制する法令をだします。この法令の名称を答えてください。

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五品江戸廻送令(ごひんえどかいそうれい)です。

開国した幕府は居留地での自由取引(幕府が介入しない取引)を認めますが、このことが原因で国内の物の流れが大きく変わりました。

外国人と取引を行う日本の商人たちは、生産地で買い付けた輸出品を直接横浜に送るようになります、江戸の問屋を経由しない取引が増えたことで江戸に物品が入ってこなくなりました。

特に需要の高い生糸などは慢性的な品不足となります。物価高騰で生活が苦しくなった江戸の人々は幕府に対し大きな不満を持つようになりました。

幕府は雑穀、水油、蝋(ろう)、呉服、生糸の五品に関しては、江戸の問屋を経由することを命じます。水油は菜種油(なたねあぶら)のことです。

これが五品江戸廻送令です。

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