古代の出来事を、現代の歴史研究者はどのように調べているのでしょうか。その手がかりのひとつが、歴史を記すために編纂された史書です。九州歴史資料館の特集展示「典籍入門―古代史書編―」では、古代国家が編纂した六国史を中心に、史書編纂のはじまりや形態、同時代や後世での利用、歴史研究が取り上げられています。『日本書紀』や『続日本紀』などの古代史書を、歴史研究ではどのように扱うのか。その入口となる展示です。
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古代の歴史はどのように記録されたのか
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六国史を中心に古代史書を紹介
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『日本書紀』などの資料も紹介
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開催情報
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関連イベント
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六国史を知ると古代史書が読みやすくなる
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典籍と古文書は何が違う?
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六国史はどの順番で並ぶ?
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六国史にはどの天皇の時代が記された?

古代の歴史はどのように記録されたのか
六国史を中心に古代史書を紹介
「典籍入門―古代史書編―」では、古代国家が編纂した六国史を中心に、古代の史書が取り上げられています。
九州歴史資料館の公式ページによると、史書編纂のはじまりや史書の形態、同時代や後世での利用、歴史研究について紹介する内容です。史書から史実をどのように読み取るのかという、歴史研究の方法にも触れています。
『日本書紀』などの資料も紹介
主な展示資料として挙げられているのが、『岩崎本日本書紀』巻二十二の複製です。九州歴史資料館所蔵の1972年の複製で、原品は9世紀のもので京都国立博物館が所蔵し、国宝に指定されています。
このほか、大正4年(1915)の『丹鶴叢書本日本書紀』巻一の複製、明治4年(1871)の『訂正古訓古事記』も紹介されています。『続日本紀』と『日本文徳天皇実録』については、江戸時代の資料を用いたパネルが展示資料として挙げられています。
開催情報
| 展示名 | 典籍入門―古代史書編― |
|---|---|
| 主催 | 九州歴史資料館 |
| 会期 | 2026年7月14日(火)~11月15日(日) |
| 開館時間 | 9:30~16:30(入館は16:00まで) |
| 会場 | 九州歴史資料館第2展示室 |
| 観覧料 | 無料 ※第1・3展示室を観覧する場合は別途観覧料が必要 |
| 休館日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日) |
関連イベント
| イベント名 | 夕べのギャラリートーク |
|---|---|
| 日時 | 2026年7月31日(金)16:30~17:30※終了 |
| 講師 | 酒井芳司氏(九州歴史資料館学芸員) |
六国史を知ると古代史書が読みやすくなる
展示の中心となる六国史について、典籍と古文書の違いや、6つの史書の順番を整理しておきましょう。
典籍と古文書は何が違う?
古い文字資料には、「典籍」「古文書」「書跡」など、いくつかの呼び方があります。
典籍は、編纂物や著述などの書物を指します。そのうち、日本人が著した古典籍は国書と呼ばれ、『日本書紀』や『万葉集』なども含まれます。今回の展示で取り上げられている史書も典籍のひとつです。
古文書は、書状や命令を伝える文書など、人や組織の活動のなかで作られた文書を指します。書物として編纂された典籍とは、成立した目的や使われ方が異なります。
書跡は、文字や書そのものに価値が認められる資料です。名筆や禅僧が書いた墨跡などがあり、内容だけでなく、誰がどのような文字を書いたのかという点も重要になります。
六国史はどの順番で並ぶ?
六国史という題名の本があるわけではありません。奈良時代から平安時代にかけて国家によって編纂された6つの史書をまとめた呼び方です。
| 順番 | 史書 | 記述される時代 |
|---|---|---|
| 1 | 日本書紀 | 神代~持統天皇11年(697) |
| 2 | 続日本紀 | 697~791年 |
| 3 | 日本後紀 | 792~833年 |
| 4 | 続日本後紀 | 833~850年 |
| 5 | 日本文徳天皇実録 | 850~858年 |
| 6 | 日本三代実録 | 858~887年 |
順番は『日本書紀』『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』です。『続日本紀』のあとに『日本後紀』が続き、その次が『続日本後紀』となるため、名前は少し紛らわしくなっています。
最後の『日本三代実録』は仁和3年(887)までを記しています。東京大学史料編纂所の『大日本史料』は、六国史のあとを受け、仁和3年(887)からを対象として編纂されています。
六国史にはどの天皇の時代が記された?
六国史は、1冊につき1人の天皇を記した歴史書ではありません。複数の天皇の時代を扱う史書もあれば、1人の天皇の時代を記したものもあります。
| 史書 | 主な対象 |
|---|---|
| 日本書紀 | 神代から持統天皇まで |
| 続日本紀 | 文武天皇から桓武天皇まで |
| 日本後紀 | 桓武天皇から淳和天皇まで |
| 続日本後紀 | 仁明天皇 |
| 日本文徳天皇実録 | 文徳天皇 |
| 日本三代実録 | 清和・陽成・光孝天皇 |
前半の『続日本紀』『日本後紀』は複数の天皇の時代を扱い、『続日本後紀』と『日本文徳天皇実録』はそれぞれ仁明天皇、文徳天皇の時代を記しています。最後の『日本三代実録』には、清和・陽成・光孝の3天皇の時代が収められています。

