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2026.04.10

神戸市埋蔵文化財センターの五色塚古墳誕生!を楽しむ 展示内容と五色塚古墳の魅力をわかりやすく解説

兵庫県最大の前方後円墳として知られる五色塚古墳。明石海峡を望む高台にそびえ立つその巨大な姿は、古代のロマンを現代に伝えています。神戸市埋蔵文化財センターで開催される春季企画展では、この壮大な古墳がいかにして誕生したのかを探ります。神戸における古墳の出現から、五色塚古墳築造に至るまでの古墳時代前半に焦点を当てた展示です。公式の案内資料から読み取れる、展示の見どころをご紹介します。

目次
  • 展示の魅力:五色塚古墳誕生の背景に迫る
  • 神戸における古墳の出現から五色塚古墳への道のりをたどる
  • 出土資料から読み解く巨大古墳の原点
  • 開催情報
  • 五色塚古墳をさらに楽しむための予備知識
  • 未だ解明されない被葬者の謎
  • 絶景と歴史が交差する好立地
  • 幻想的な姿を見せる夜間ライトアップ

神戸市埋蔵文化財センターの五色塚古墳誕生!を楽しむ 展示内容と五色塚古墳の魅力をわかりやすく解説 五色塚古墳をイメージした画像 作成:junk-word.com(爆点日本史編集部)
五色塚古墳のイメージ画像(生成AI) 作成:junk-word.com (爆点日本史編集部)

展示の魅力:五色塚古墳誕生の背景に迫る

神戸における古墳の出現から五色塚古墳への道のりをたどる

五色塚古墳のような巨大な墓は、ある日突然造られたわけではありません。そこに至るまでには、墓の形や規模が少しずつ変化していく長い過程がありました。

今回の展示では、神戸における古墳の出現から、県下最大の古墳である五色塚古墳築造に至るまでの古墳時代前半をたどる構成となっています。神戸における古墳時代の胎動から、五色塚古墳誕生へとつながる道のりをたどることで、巨大な前方後円墳が姿を現すまでの歴史的な流れを学ぶことができそうです。

地域の有力者たちが自らの力を示すために、墓の形をどう工夫していったのか。数百年という時間をかけて変化してきた埋葬の歴史を知ることは、当時の社会情勢を理解する重要な手がかりとなります。

小さな墓の時代から始まり、最終的に明石海峡を望む地に巨大な古墳を築くに至った壮大なプロローグを感じ取れる展示内容が予定されています。

出土資料から読み解く巨大古墳の原点

兵庫県下最大の規模を誇る五色塚古墳が、なぜ垂水の地に築かれたのか。展示会場では、神戸市内の遺跡から発掘された実際の出土資料を中心に展示が行われる予定です。

公式の案内資料によれば、これらの資料を通じて五色塚古墳誕生の謎に迫る内容となっています。古代の人々が遺した品々には、当時の生活や技術、そして社会の仕組みが刻み込まれています。

1650年以上前に築かれた巨大プロジェクトの背景には、どのような歴史のうねりがあったのか。展示される出土品の一つひとつをじっくりと観察することで、文献だけではわからない古代神戸のリアルな姿が浮かび上がってくるはずです。誰もが知る巨大古墳の原点に、考古学の視点から光を当てる貴重な機会となります。

開催情報

展示名 春季企画展「五色塚古墳誕生!
会場 神戸市埋蔵文化財センター
会期 2026年4月18日(土曜)~6月21日(日曜)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料 無料
休館日 月曜日(5月4日は開館)、5月7日

五色塚古墳をさらに楽しむための予備知識

ここでは、企画展の展示内容をより深く理解するために知っておきたい前提知識をご紹介します。事前に背景を押さえておくことで、パネル解説などの解像度が上がるはずです。

未だ解明されない被葬者の謎

兵庫県最大の前方後円墳でありながら、埋葬者は今もわかっていません。これほど巨大な古墳を築ける有力者の墓とみられますが、後円部の調査はトレンチ調査にとどまっており、埋葬施設の全容は明らかになっていません。

古墳が明石海峡とそこを行きかう船を見下ろす場所に築かれていることから、海上交通と関わりの深い有力者の墓と考えられています。被葬者が不明であることは、歴史のロマンをより一層かき立てます。

展示会場で出土資料を眺めながら、この巨大な墓に眠る人物が一体どのような人物であったのか、古代の明石海峡周辺でどれほどの権勢を誇っていたのかを想像してみるのもひとつの楽しみ方です。

絶景と歴史が交差する好立地

五色塚古墳の魅力は歴史的価値にとどまりません。最寄り駅の山陽電鉄霞ヶ丘駅から徒歩約5分、JR垂水駅および山陽電鉄山陽垂水駅から徒歩約10分というアクセスの良さを誇ります。

小高い丘の上に位置しており、古墳からは明石海峡や淡路島、明石海峡大橋を望むことができます。明石海峡とそこを行きかう船を見下ろす高台に築かれていることから、この立地自体が海上交通との深い結びつきを物語っています。

実際に現地を訪れてこの絶景を目にすると、なぜこの場所に巨大な古墳が造られたのかという理由が直感的に理解できるはずです。企画展で知識を深めた後は、ぜひ実際の古墳に足を運び、古代の支配者と同じ視線で海峡の景色を眺めてみることをお勧めします。

幻想的な姿を見せる夜間ライトアップ

五色塚古墳は1975年に国内で初めて築造当時の姿に復元整備された古墳です。2025年には復元整備から50年の節目を迎え、その魅力を伝える取り組みが続けられています。

2026年3月13日から15日には、初めてLEDを用いたライトアップイベントが開催されました。昼間の青空の下にそびえる雄大な姿とは異なり、闇夜に光で照らされて浮かび上がる古墳の姿は非常に幻想的で、多くの来場者を魅了しました。

2024年と2025年にはキャンドルを用いた夜間特別開園も行われており、夜間ならではの古墳の表情を楽しむ特別な体験が広がっています。

こうした地域ぐるみの取り組みが行われていることからも、五色塚古墳がいかに地元の人々に愛され守られてきたかがわかります。今後も同じような夜間イベントが開催される可能性があるので、関心のある方は神戸市などのホームページや公式SNSをチェックしてみてください。

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