千葉県香取市で「香炉形顔面付土器」をモチーフにしたカプセルトイが販売中!制作したのは、県内福祉事業所で働く障害者のみなさん。オーブン陶土で一つ一つ手作りしていて、顔つきも微妙に違うのが味わい深い!カプセルには「ハッピーになる呪文」付きで、オリジナルソング「胸が土器土器ソング」もPRに活用。販売場所は「さわら町屋館」など。障害者支援と観光振興、両方をねらった取り組みだそうです!
佐原から広がる福祉と観光の取り組み
ガチャで広がる笑顔の輪!
ガチャガチャは、小さい頃も今も、なぜか心がわくわくする存在です。そこに「手作り」や「地域の文化」、「福祉支援」といったストーリーが加わると、さらに魅力が増すように感じます。
また、土器といえばとても古いものですが、こうしてガチャカプセルに収められることで、ぐっと身近に感じられるのも素敵です。歴史が「遠いもの」ではなく、「楽しいもの」として心に届く瞬間が、こうした取り組みから生まれるのだと感じました。
「胸が土器土器ソング」というネーミングも、遊び心にあふれています。歌を聴きながらガチャを回し、ハッピーな呪文を唱える----それだけでも、元気になれそうですね。
この取り組み、全国に広がってほしいです!福祉事業所のみなさんの収入にもなるし、観光地の新しいお土産にもなるし、なにより文化財を楽しく知るきっかけにもなる。 まさにみんながハッピーになれる企画だなぁと思いました。
今回モチーフになった「香炉形顔面付土器」は、今から約4000年前の縄文時代に作られたと考えられています。香炉の形をしていることから、火や煙を使った宗教儀式に関係していたと推測されています。顔の表現がくっきりしているのは、霊的な力を呼び寄せる意味があったのかもしれませんね。
伊能忠敬ゆかりの地
ガチャが設置されている佐原(さわら)は、歴史好きなら一度は訪れてみたい町です。特に有名なのが、江戸時代に活躍した偉人・伊能忠敬(いのう ただたか)との深いつながりです。
伊能忠敬は、日本全国を歩いて実測し、正確な日本地図を作り上げたことで知られています。
佐原は、伊能忠敬が若いころに商人として活躍した地であり、彼が住んでいた屋敷跡は現在「伊能忠敬記念館」として公開されています。記念館では、伊能忠敬が実際に使った測量道具や、日本地図作りの過程を知ることができます。
忠敬は、50歳を過ぎてから測量の道に挑んだことでも知られており、「何歳になっても新しい挑戦はできる」ということを体現した人物でもあります。こうした背景を知ると、町全体にただよう空気にもぐっと重みを感じますね。
佐原の町並みは「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されていて、江戸時代の商家が立ち並ぶ風情ある景観が大切に守られているそうです。行ったことはないのですが、写真などを見ると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような光景が広がっています。
こうした歴史ある町の新しい魅力づくりに、今回の土器ガチャのような「遊び心」が加わることで、さらにたくさんの人たちが訪れるきっかけになるといいなあと思います。文化財、福祉支援、観光振興----ひとつのガチャに、いろんな思いがぎゅっと詰まっているのが素敵ですね。
この記事を書きながら、私自身も佐原に行ってみたくなりました。自宅から電車で1時間30分ほどで行けることがわかり、今年中にはぜひ訪れてみたいと思っています。佐原の町並みや伊能忠敬ゆかりの地を歩き、また改めて観光や歴史の記事もお届けしますね。