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家の外観と外壁の塗装


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家の外観

みなさんは家の外観を気にしていますか?新築で建てた家も年月が経過すれば劣化していきます。慌ただしい日常の中で、家の外観を気にすることはほとんどないでしょう。


しかし、同じ時期に建てた近所の家がリフォームしたり、外壁の塗替えを行っているのを見ると
「うちもそろそろ手入れをしなければ」と考えるようになります。


メンテナンスは家を長持ちさせるためにも定期的に行う必要があります。家の外壁は紫外線や湿気の影響で傷みやすい場所です。外装の手入れをしないまま放置しておくと壁が剥がれて見た目も悪くなります。


一般的に外壁の塗装は、塗り壁の場合10~15年に1度、吹き付けの場合5~7年に一度ぐらいといわれています。もちろん、日当たりや風雨などの条件で劣化のスピードはかわってくるので個体差があります。


「うちはまだ大丈夫」と思っている方!本当にそうでしょうか?家の状態は、見る角度によって相当な違いがあります。日当たりの悪い北側は問題なくても、日当たりの良い南側の壁は劣化している可能性があります。


手で壁を触ってみるとわかります。手に白いものが付着するようなら塗装が劣化している証拠です。


外壁の塗装をすると、家の外観はがらっと変わります。新築とまではいかないまでも、それに近い状態になります。


屋根は上から見なければ劣化の度合いはわかりませんが、外壁は自分で確認することができるので、すぐにチェックすることができます。


現在の家に長く住み続けるつもりなら、外壁の塗装は定期的に行ってください。結果として家が長持ちすることになります。

外壁塗装の見積り

家の外観を保持するためにも、外壁の塗装は定期的なメンテナンスが必要です。塗装の技術がある方は別ですが、たいていは業者に依頼することになります。でも、どの業者に依頼していいのかよくわからないですよね。


現在住んでいる家の塗装が気に入っているのなら、同じ業者さんに頼むのがベストです。知り合いやご近所さんで外壁の塗装を経験した方がいるのなら、話を聞いて参考にするのもいいでしょう。


最近は、インターネットで情報を集める人が増えています。外壁塗装の口コミサイトで、体験者の声や評価を基準にしてもいいと思います。体験した人の経験談を見ると、どこに満足したのか、何に不満を感じているのかを知ることができます。


見積りを依頼する場合は、一社だけでなく複数の業者の見積りをとり比較するようにします。このとき大切なのは、条件をある程度同じにすることです。

家の外観 見積り

外壁塗装の場合、施工する壁の面積、塗料の種類と塗る回数、施工期間をチェックします。特に塗装方法(塗料)は重要です。塗装方法は、ウレタン塗装、シリコン塗装、アクリル塗装、フッ素塗装、光触媒塗料、遮熱塗料に大別されます。


それぞれ特徴がありますが、価格の安い順に並べると、アクリル塗装、ウレタン塗装、シリコン塗装、フッ素塗装、遮熱塗料、光触媒塗料になります。


価格と耐久性はほぼ比例します。値段の安いアクリル塗装の耐久性は約5年といわれています。ウレタン塗装は7年前後、シリコン塗装は10年前後、フッ素塗装と遮熱塗料は15年前後、光触媒塗料は20年前後の耐久性があります。


外壁塗装は、塗装方法(塗料)と施工する壁の面積でほぼ値段が決まります。見積りを比較するのであれば、塗装方法(塗料)と施工する壁の面積を同じ条件にしてください。


あとは、塗装の回数と施工期間です。外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。もちろん、それ以上塗る業者もいます。塗る回数が増えれば、使用する塗料の量も増えるので、見積りの金額に違いがでてきます。


それと、施工期間にも注意しましょう。外壁塗装は足場の組み立て、養生、壁の洗浄、錆止め処理、下地処理など塗装を開始する前にいくつかの工程が必要になります。施工期間が短い業者は、どこかの工程を省いているかもしれません。


外壁塗装の見積りは、単純に価格だけを比較するのではなく、作業の内容もきちんと比較する必要があります。

なぜ価格にこれほどの差があるのか?

外壁塗装の見積りを依頼すると、価格にけっこうな開きが生じます。「何でこんなに違うの?」と疑心暗鬼になってしまいます。特に、ネットの見積りは価格差が大きくなるといわれていますが、これにはいくつか理由があります。

家の外観 外壁塗装

まず見積りを依頼する側の問題です。上記で説明したとおり、外壁塗装の場合、塗装方法(塗料)や施工期間によって価格に大きな差がでます。


塗装方法(塗料)が違う見積りを比較すれば、当然価格に差がでてしまうのです。見積りを依頼する側に知識がない場合「何でこんなに違うの?」となるわけです。


次に業者側の問題です。ネットで見積りを出してくれるサイトはたくさんありますが、中にはいいかげんな業者も存在します。


プログラムを組んでしまえば、塗装方法(塗料)と施工面積を入力するだけで、自動的に見積りを出すことができます。


しかし、外壁塗装は職人の仕事です。手作業で行う技術職ですから、費用の多くを占めるのが人件費です。技術力のある職人にはそれに見合う給料が支払われているので、人件費を省くのは難しいのです。


良い職人のいる会社であれば、どこで見積りをしてもある程度近い金額が出てくるはずなのです。極端に高い見積りを出す業者は、その後の交渉で値引きをして割安感を出そうとしているのです。


最初の見積りが150万で、交渉して90万になったケースなどがあります。この場合、そもそも最初の150万という見積り金額がいいかげんなのです。


また、極端に安い見積りを出す業者は、人件費をカットしているか、施工の工程のどこかを手抜きしている可能性があります。


外壁塗装は数十万~100万の費用がかかります。家の外観を良くするためだけならこの金額は高すぎます。外壁を塗り替えることで、風雨や紫外線j、湿気から家を守ることができます。長期間快適に過ごすための大切なお手入れなのです。


ですから、金額の安さだけで決めるのではなく、作業の内容や質も比較できるよう、依頼する側もある程度の知識を身に着ける必要があるのです。

塗装技能士

外壁塗装を業者に依頼する場合、しっかりした仕事をしてくれる会社に頼みたいですよね。仕上がり具合で家の外観は大きく変わります。下手な職人に塗られたら、見栄えや耐久性にも影響がでます。


しかし、口コミや評判の良い会社に依頼したとしても、必ずしも満足のいく仕事をしてくれるとは限りません。それは、外壁塗装は職人の技量によって結果が違ってくるからです。


評判の良い会社は、腕の良い職人を多く抱えていますから、良い仕事をしてくれる確率は高くなりますが、すべての職人の技量が同じではありません。当然、技量の高い、低いはありますし、実績数も違います。


良い職人に担当してもらえるかは運しだい!しかし、それでは不安ですよね。そんなときに、判断材料となるものが「塗装技能士」です。


「塗装技能士」は国家資格で、特級から3級までの階級にわかれています。3級が一番下で特級が一番上です。


受験資格は 3級が実務経験6ヶ月以上、 2級が実務経験2年以上、1級が実務経験7年以上、
特級が1級合格後に実務経験5年以上となっています。


以上の要件を満たした者が、実技試験と学科試験の両方に合格すると「塗装技能士」の資格が与えられます。この資格を持っていれば、ある程度安心して任せることができるのではないでしょうか。

外壁塗装の工程

外壁塗装の良し悪しは家の外観に大きな影響を与えます。数十万から百万の費用をかけて塗装するわけですから、業者には丁寧な仕事をして欲しいものです。


依頼する側のわたしたちも、外壁塗装についてある程度の知識を持つ必要があります。ここでは、一般的な外壁塗装の工程を紹介しておきます。

・足場を組む
・シートを張る
・壁の洗浄 高圧洗浄機で壁についたほこりや汚れを落とします。
・養生 周辺に塗料が飛び散らないように保護します。
・下地処理 塗装のはがれ、ひび割れ、錆などの補修。
・下塗り、中塗り、上塗り 一般的に塗装は3回行われます。
・養生の撤去
・仕上がりチェック 施工に問題がないかをチェックします。問題があれば修正します。
・足場の撤去
・清掃
・完了


30坪の家の外壁を塗装する場合、施工期間はだいたい10日~14日ぐらいかかります。施工期間が短い業者には注意が必要です。ひとつひとつの作業を丁寧に行っているのかをチェックするようにしましょう。

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