汪兆銘（おうちょうめい）です。

汪兆銘は中国国民党の副総裁です。

中国国民党の総裁である蔣介石は日中戦争が勃発すると抗日民族統一戦線を結成して日本の侵攻に徹底抗戦の方針をとりました。

汪兆銘は日本との和平を主張しますが、国を焦土と化しても日本に対抗しようとする蔣介石との間に意見の対立が生じます。

1938年12月重慶を脱出した汪兆銘は日本を訪問して和平交渉を行うと、1940年に南京に新国民政府を樹立して主席に就任しました。

しかし、新国民政府は日本の傀儡政権であり、中国の国民からは支持を得ることができませんでした。