蒋介石（しょうかいせき）です。

1911年の辛亥革命で清朝が倒れ中華民国が成立します。

国民党の孫文（そんぶん）、軍閥の袁世凱（えんせいがい）を中心に新政権が樹立しますが、その後、袁世凱が軍事力を背景に権力を掌握しました。

軍閥とは軍事力を背景に各地域で権力を持っていた軍人（軍事政権）です。

袁は帝政の復活と自ら皇帝の座に就くことを画策しますが、この動きに対し各地で反乱が起きる中、1916年袁が死去します。

1925年には孫文も死去し、その後継者となった人物が蒋介石です。

1926年蒋介石は国民革命軍総司令となり北伐を敢行しました。

袁の死後、中国の北方地域では大小の軍閥が割拠していましたが、蒋介石はこれら軍閥を制圧するため北に向けて進軍したのです。

1927年南京に国民政府を樹立した蒋介石は、翌年には満州（奉天）の軍閥であった張作霖(ちょうさくりん)を追放して北京を占領しました。