加藤友三郎（かとうともさぶろう）です。

原敬暗殺後に組閣した高橋是清内閣が立憲政友会の内部対立で総辞職すると、高橋内閣の海軍大臣でワシントン会議の全権をつとめた加藤友三郎が組閣しました。

加藤内閣はシベリアからの撤兵を行い、陸軍大臣山梨半造（やまなしはんぞう）を中心に軍縮を進めました。

ワシントン会議で決定した海軍の軍縮だけでなく陸軍の軍縮にも着手し、およそ４千万円の経費を削減しました。これを山梨軍縮といいます。

協調外交を推進した加藤友三郎ですが、在任中の1923年8月24日に病没すると、9月1日に関東大震災が発生し、首相不在の中大きな混乱が生じました。