享保の飢饉（きょうほうのききん）、打ちこわしです。

1732年天候不順とウンカの大発生が重なり、西日本が大凶作となります。ウンカとは、稲を食い荒らし枯らしてしまう体長5mmほどの昆虫です。

幕府は天領の民衆を救済するため、およそ27万石の米を送りますが、江戸や大坂などの大都市では米不足となり米価の高騰を招きます。翌年になると江戸の民衆が米問屋を襲う事件が起こりました。これを打ちこわしといいます。

享保の飢饉では、西日本諸藩でおよそ1万２千人の餓死者が出たとされています。