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第二次反抗期(だいにじはんこうき)子どもへの対応

第二次反抗期(だいにじはんこうき) おすすめ本


反抗期がない子どもは安心?

自我の芽生えとともに反抗期が現れてくると、親の立ち位置、子どもとの距離のとり方に悩むケースも出てきます。ただ、中学生以降の思春期に現れるといわれる第二次反抗期はこどもによってさまざまな態様を示します。


時期が早い子もいれば、遅い子もいます。中学生のときには出ずに、高校生になってから現れる子もいます。なかには、さしたることも起きず、反抗期がないまま通り過ぎてしまうというケースもあります。


言動などの現れ方もさまざまです。なにかと口答えして反発をする。なにを聞いても面倒そうな顔をして、ふてくされる。だんだん無口にもなる。男女によっても異なります。女の子の場合は、母親と"同性のつばぜり合い"を演じることがよくあります。男の子の場合は、口うるさい母親を遠ざけようとする。


そのわずらわしさが頂点に達すると「うっせぇーな」なんて乱暴なことばも出てきます。いずれかにしても、反抗期が現れるのは、子どもが健全に育っている証拠です。順調に自我が育まれていると考えていいのです。


ただ、やっかいなのは、親の目からは反抗期がないように見えるケースです。反抗心を抱えながらも、親の前でおとなしくしているだけ、ということもあるのです。そういう場合、子どものこころには、鬱屈したものがたまっていきます。


やがてそれが飽和状態に達すると、親の前で激しい言動になって現れる。ひどいときには、家庭内暴力という形になります。鬱屈が爆発せずに、こころの内側にどんどん入っていくと、親を遠ざけるためのひきこもりになってしまうケースもあります。


ひきこもりも、粗暴な言動と同様、反抗期現象のひとつと私は考えています。そのような事態になる前に、親としては"潜伏した反抗期"には細心の注意を払う必要があります。


基本姿勢としては、一概に「反抗期はないほうがいい」と考えないことです。たまたま反抗期がないと思っていても、親が押さえつけてフタをしているだけにすぎない、ということもあるからです。


とくに、父親が高学歴で、職業的にも一定の社会的地位についている家庭では、その「フタ」に親が気づいていないことがあります・・・ここから先は「13歳からの心を強くする子育て」をお読みください。

おすすめ度☆☆☆☆

子どもの反抗期には第一次反抗期と第二次反抗期があります。第一次反抗期は、2歳から4歳のころに現れるとされ、何でもイヤイヤして反抗するようになります。


叱ると余計にエスカレートするので、お母さんやお父さんはほとほと手を焼きます。第二次反抗期は小学校高学年から高校ぐらいの期間、いわゆる思春期と呼ばれる時期に現れます。


第一次反抗期は自我の芽生えであり、第ニ次反抗期は自我の確立です。第ニ次反抗期の子どもは、親から精神的に独立し自立していこうと努力しているのです。そのため親の干渉を極度に嫌うようになります。


第ニ次反抗期の何とも言えないもやもやした気分は、大人になったあなたも覚えていると思います。私もこの時期は親とよく口喧嘩をしました。


中学から高校入学ぐらいまでの期間が一番ひどかったですね。何であんなにイライラしていたのか自分でもよくわかりません。そんな反抗期も自然とおさまっていくから不思議です。


第ニ次反抗期がない人もいるのですね。ないほうが親は楽だと思っていましたがそうでもないようです。


今回紹介している「13歳からの心を強くする子育て」では、親が押さえつけて反抗できない状態にしてしまうと、子とものこころの中に鬱屈した感情がたまっていき、別の場所で吐き出すようになるそうです。


第ニ次反抗期の子どもに対しては、こころにフタをするようなことはせずに、一定の距離を置いて見守り、子どもの反発に対しては、親が押し返すべきときは押し返し、引いて見守るべきところは、じっと我慢して見守ることが大切なのだと説明しています。


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こんな人におすすめ

反抗期を迎える子どもへの対応を知りたい

思春期の子どもへの接し方がわからない

子どもの価値観がわからない

母親、父親の役割について教えてほしい

子どもの叱り方が知りたい

子どもへのほめ言葉を教えて


13歳からの心を強くする子育て

書籍タイトル:13歳からの心を強くする子育て
定価:1300円

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