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80年代風、最新型クラプトンサウンドが堪能できる意欲作"オーガスト"

エリック・クラプトン オーガスト

アルバム1曲目を飾る映画「ハスラー2」主題歌"It's In The Way That You Use It"の歌い出しの部分が、ソラミミストたちの間で、♪いつも元気ミュージック♪と聞こえると、当時密かな話題になりましたが(笑)


とにかくこの頃のクラプトンは元気、元気...!70年代クスリでヘロヘロになっていたのがウソのよう、プレイの節々からエネルギーがみなぎっており、自信とヤル気に満ち溢れています。


そのクラプトンに新たなる息吹きを注入した最大の功労者が、本作でもプロデューサーとして名を連ねているご存知フィル・コリンズです! あの世紀のチャリティーイベント LIVE AIDやプリンスズトラストでの共演、前作「Behind The Sun」での交流を経て、見事にクラプトンを復活させる事に成功させたのです。


研ぎ澄まされたキレのあるギタープレイは勿論ですが、特筆すべきはフィルから受けたヴォーカルトレーニングの成果により格段と向上し、力強く表現力を増したヴォーカルパートの素晴らしさを抜きにして、本作は語れないと言えるでしょう。(以前までの鼻歌気分レベルのゆるーいヴォーカルも、枯れた味わいがあって良いんですけどね!)


とにかくアルバム全体を通してメロディ重視のポップなナンバーが目白押し! 中でもYMOのカバー"Behind The Mask"はその最たる例で、あまりの意外性から最初に聴いた時は、思わず茶吹きそうになりました...♪


ベストトラックは、前年に自ら命を絶ってしまったザ・バンドのリチャード・マニュエルに捧げられた"Holly Mother"、87年11月に行われた日本武道館での公演でこの曲が演奏され、涙出そうになるほど感動したのを、つい昨日のことのように思い出してしまいました...。


【アーティスト】 ERIC CLAPTON / エリック・クラプトン

【アルバム・タイトル】 AUGUST / オーガスト

【リリース/レーベル】 1987 / DUCK RECORDS

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