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胃潰瘍(いかいよう)

胃潰瘍


皮膚や粘膜が損傷したりただれたりする症状を潰瘍といいます。胃潰瘍は、消化性潰瘍とも呼ばれていて、胃によって分泌される胃液の中に含まれる塩酸などが胃の粘膜を損傷させることで起こります。


消化性潰瘍は、胃潰瘍の他に十二指腸潰瘍などがあり、日本では十二指腸潰瘍よりも胃潰瘍を発症する人のほうが多いとされています。また、消化性潰瘍は女性よりも男性が圧倒的に多かったのですが、最近では女性の患者数が増えています。


胃潰瘍を発症する年齢は40代から50代が最も多く、十二指腸潰瘍は20代から30代の比較的若い世代に多いのが特徴です。


胃潰瘍と同じ症状を起こす病気に胃炎があります。胃潰瘍も胃炎も胃酸によって粘膜が傷ついた状態なのですが、粘膜の浅い場所が傷ついた状態を胃炎、粘膜の深い場所まで損傷がおよび筋層にまで達した状態を胃潰瘍と呼びます。


潰瘍は損傷の深さによって4つの型に分類されます。
1、損傷が粘膜のみ
2、損傷が粘膜下層にまで達している
3、損傷が筋層にまで達している
4、損傷が筋層を通り越し漿膜組織にまで達している

2と4は血管の多い層であるため、血管を傷つけることで吐血や下血が起こる場合があります。

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