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南都北嶺(なんとほくれい)とは?

強大な力を持った寺社勢力を南都北嶺(なんとほくれい)と呼びますが、南都と北嶺はどの寺社をさす言葉でしょう?

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南都は興福寺(こうふくじ)、北嶺は延暦寺(えんりゃくじ)です。

元々、南都は奈良、北嶺は比叡山を意味する言葉ですが、南都北嶺と表記したときは興福寺と延暦寺をあらわします。

興福寺は藤原氏の氏寺です。摂関家によって保護されたこともあり、広大な荘園を保有して大きな勢力になっていました。

延暦寺は最澄によって開かれた天台宗の寺院です。人々の信仰を集め多くの荘園を保有して経済力を蓄えていきました。

平安時代中期以降、興福寺と延暦寺は武装化を進め争うようになります。また、自分たちの要求を通すために、しばしば朝廷に強訴を行いました。

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