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院政で院(上皇、法皇)の側近を何と呼んでいますか?

院政において院(治天の君)の政務を補佐した側近を何と呼んでいますか?

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院の近臣(いんのきんしん)です。

院政は子や孫に譲位をした天皇が上皇(法皇)となった後も権力を握り政治を行うシステムです。

天皇であれば公卿(摂政、関白、太政大臣、左大臣、右大臣など三位以上の貴族)が政治を補佐してくれますが、隠居の身である治天の君にはそのような者はいませんでした。

院政が始まると、院の手足となり政務を補佐する者が現れます。これが院の近臣です。院の近臣の多くは、摂関政治のシステムでは出世の望みがない諸大夫(しょだいぶ)と呼ばれた四位、五位の中~下級貴族でした。

院に権力が集中するようになると院の近臣の発言力も高まり、やがて摂関家(藤原北家)と対立するようになります。

院政の開始 治天の君と院の近臣

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