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60年代ローリング.ストーンズの集大成、LET IT BLEED

ローリング.ストーンズ  レット.イット.ブリード

イギリス、デッカレーベルでの最後となった作品であり、激動の60年代をしめくくるローリング.ストーンズの大傑作アルバムです!前作の「ベガーズ.バンケット」以降から70年代中盤にかけてのストーンズ作品は、どれも完成度の高い傑作ばかりなのですが、中でもこの「LET IT BLEED」は最重要アルバムと呼べるほどの1枚です。


言い方はちょっと悪いですが、まったく使いものにならなくなったブライアン.ジョーンズのクビ同然ともいえる脱退劇があり、新たに若き才能に満ち溢れたミック.テイラーを新ギタリストに加え制作された本作は、まさにストーンズの原点とも言えるブルースに根ざした黒っぽいサウンドで包まれた集大成的内容となっています。


ちなみにブライアンは、"Midnight Rambler"と"You Got The Silver"の2曲にパーカッションとハープで参加しているだけです。全般的にアコースティックギターを基調とした土臭いサウンドに徹した音作りに、ストーンズ本来の持つ危ういムード漂う野性味いっぱいのロックンロールがズバリとマッチした、新たなるストーンズ.サウンドの方向性を明確にさせた作品であるとも言えるでしょう。


その辺りのサウンド色をより強調するために起用されたゲストミュージシャンたちには、アル.クーパー、ライ.クーダー、レオン.ラッセル、ニッキー.ホプキンス、バイロン.バーラインetc...といった強力なメンツの名前がクレジットされています。


のちにストーンズの代表曲となる1曲目"Gimmy Shelter"が放つ強烈なギラギラ感、ミック.ジャガーの表現力豊かなヴォーカルがとにかく渋い"Love In Vain"ご存知"Honkey Tonk Women"のアコースティックヴァージョン的ナンバー"Country Honk"黒っぽいノリがたまらなくカッコイイ"Live With Me" タイトルチューンの、とにかく性描写を表現した節がヤバい"Let It Bleed"でSIDE-1が終了...


裏面にひっくり返し、SIDE-2はライブでの人気が高い"Midnight Rambler"でスタートし、キースのヨレヨレにらりったヴォーカルが聴ける"You Got The Silver"に、麻薬中毒症状を赤裸々に歌った"Monkey Man"、


そしてラストはロンドン.バッハ合唱団の美しいコーラスをフィーチャーした壮大なる名曲"You Can't Always Get What You Want"(無情の世界)まで全9曲、すべてが深い意味合いを持つ楽曲ばかりで統一された、長い長~いストーンズの歴史を語る上でも重要なアルバムなのです。


〈アーティスト〉ROLLING STONES / ローリング.ストーンズ

〈アルバム.タイトル〉LET IT BLEED / レット.イット.ブリード

〈リリース/レーベル〉1969/LONDON

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